国際学力調査（PISA)で実施されている3分野（「読解力」,「数学的リテラシー」,「科学的リテラシー」のいづれもが急上昇しているエストニア。以前もお伝えしておりますが　実はこの背景にはエストニア政府のデジタル国家へまい進する強い意思と　国民全体の意識の高さがあります。彼らは生きるために　英語と情報教育を「道具」として学んできました。

なぜそれほど経済的に豊かでもない　バルト三国の小国・エストニアが　PISAで急成長しているのでしょうか？

実はこの20年　情報教育に国をあげて取り組んできた背景があります。それとともにひとりあたりのGDPも急上昇しています。これについては前回のエストニア情報教育最前線・最終号で解説しています。

そこで　世界でも最先端の情報教育を推進しているエストニアの　小学校で使われている「情報学とプログラミング入門書」とでもいうべき教科書の編集スタッフ責任者であるTartu大学教授や　現場の先生方の協力を得ながら　早稲田大学大学院　基幹理工学研究科情報通信専攻の院生と東京大学理学部情報科学科3年生の2名が現在　小学生向けデジタル教科書日本版の作成に当たっています。

2020年４月から日本の小学校で行われる「プログラミング教育」とは異なるアプローチのエストニア発の学びは　ヨーロッパのプログラミング教育に共通するものです。

このデジタルブックを使って鹿児島県霧島市の有志の小学生に、日本語版編集にあたっている大学・大学院生がオンライン上で3か月間（４月～6月）指導にあたります。今秋には横浜市内の小学校でもモニター授業が予定されています。

【募集中】全国の保護者様の同意を得て　小学生（１～4年）個人の体験者（無料）を募集しています。sapphire.ygec@gmail.com にお名前を漢字とふりがな・英語表記で、そのほかメールアドレス、とご住所をお送りいただき、ご登録ください。